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京陶窯業
京陶窯業 cekitay-セキテイ-

洗練された造形が求めた技術

艶と色のない世界。
一聴すると冷ややかな印象を持つ言葉ですが、
艶と色はなくともその表面の柔らかな陰影が静謐な空間と
安らかな時間を感じさせる器が「cekitay-セキテイ-」です。
無釉の「はくさ」、マット釉の「いし」、
セキテイの洗練された造形が求める高い精度は、
京陶窯業でなくてはなしえない技術の結晶です。

京陶窯業

1947年創業、創立70年を迎える同社は
各時代において求められる要望に真摯に応え続け、
新素材、新製法のほか、古い技術までも掘り起こし
蓄積してきた窯元として広く信頼を得ています。
2000年に導入した陶器の焼成炉の一種「ローラーハースキルン」もその一つ。

京陶窯業

通常の1/3から1/4の時間で焼成できる長所のほかに、
炉内の温度を均一に保てることで色ムラを抑えて
美しく焼き上げることできるという特徴を持っています。
他の窯では黄色みがかる白色もこの窯は美しく焼き上げるので、
セキテイの凛とした佇まいを表現するにはなくてはならない存在と言えます。

京陶窯業

分業メーカーが多い中にあって、難易度の高い要望に応えられるよう
全て自社でできるようにしたいという姿勢が技術力の向上を牽引してきました。
そしてさらに難しい要望が持ち込まれるという
発展の循環に同社が長く信頼されていることが分かります。

京陶窯業

最近ではガバ鋳込みの熟練職人を新たに招くなど
積極的に技術を吸収し続けているほか、
低めの窯温度を活かしたカラー釉の分野を追求したいという
同社の技術向上に終わりはありません。

cekitay-セキテイ-

艶と色のない、しっとりとした手触り、器は「石」を感じさせ、卓上に「石庭」が立ち現れます白砂の「えん」と「せん」の紋様は器の表面にやわらかな陰影を生み、静謐な空間と安らかな時間を創り出します。

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